北斎の滝と権現様へお詣り

夏に訪れた日光。
一泊だけの小旅行だったので、観光は厳選して、霧降の滝と日光東照宮の二箇所へ。


日光三名瀑のひとつに数えられる霧降の滝は、北斎が「諸国瀧廻り」で描いた「下野黒髪山きりふりの滝」でも有名。

展望台から眺める滝の水量は北斎の描いたものより少なめ?

けれど滝からは少し離れた位置にある展望台へも、その名がついたという謂れ通りの、霧が降るように見える、滝の水が岩壁に当たって飛び散る水しぶきと、流れ落ちる滝の水の匂いが風に乗って流れ着き、たっぷりのマイナスイオンを感じられるような気持ちいい空気に包まれます。


現代のイラストレーターとも言える江戸時代の浮世絵師である北斎に、ほんの少しでもあやかれますように。


展望台からの帰りの登り道では、色鮮やかなきのこを探しながら。


そして権現様の祀られた東照宮。

時代物の小説の装画や挿絵を特に江戸時代の作品に描かせて頂くことが多く、お詣りは欠かせません。

杉などの大木に囲まれた荘厳な社殿群の配された神聖な境内。

心地いい木々の香りが漂う空気をたっぷり吸いながら、ひとつひとつの社殿の彫刻や装飾をゆっくり拝観しながらのお詣り。

眠り猫の彫刻に込められたという「猫も眠るほどの平和」が世界に訪れてくれますように。

この旅で、自身へのお土産として求めたのは、東照宮で戴いたお守りと杉のコースターに宿泊したホテルの手ぬぐい。

そろそろ紅葉も見頃を迎えそうな日光。

今度は秋色の時期にぜひまた訪れてみたいです。