「秀山祭九月大歌舞伎」

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私の歌舞伎好きを知った友人から、一緒に観劇したいと言って貰っていました。

彼女にどの役者さんが見たい?と聞くと、玉三郎さんが見たい!!とのこと。

なので、今月歌舞伎座で上演中の「秀山祭九月大歌舞伎」の夜の部へ一緒に。

 

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ちょうど、SNSで紹介されていたのを見て、面白そう!!と入手した、釘町久磨次さんの『歌舞伎大道具師』をとても興味深く、たのしく拝読していたところで、そう言えば、歌舞伎の大道具で有名な「吉野川」を一度も生で観たことがなかったなと気づき、ぜひ観たい!!と思っていた絶好のタイミングでもありました。

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お席は、3列目で舞台下手のいつもある常設の花道のすぐ脇。

友人のお目当ての玉三郎さんが演じる定高を、本当に間近で観ることが出来ました。

我が子の悲劇を予感した沈痛な面持ちの中、武家の後家らしい凛とした高貴な態度を保って語る定高が、なんとも切なく美しい!!

上手と下手に分かれて、大判事と定高の悲痛な胸の内を語る竹本も、鬼気迫ってすばらしかったです。

大道具も期待通りに素晴らしく、お席が吉野川の川の中でも、太宰の下館側の川岸近くにあたるところだったので、お話しの設定通りに、大判事の館がとても遠くに感じられて、雛鳥の切なさががよくわかるような気持ちに。

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「吉野川」で時代物の傑作に涙し、堪能した後は、落語をもとにした新歌舞伎「らくだ」でたのしく笑い、きらびやかで華やかな舞踏「元禄花見踊」で賑やかな気分に。

友人も大満足!!とよろこんでくれたバランスの良い、いい演目揃いの舞台を満喫しました。

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幕間のお弁当は、お腹が空いていたので、ボリュームがあって美味しくお気に入りの地雷屋さんの月てまり弁当。

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そしてそして、歌舞伎座が新しく建て変わってから、劇場内で見かけなくなってしまい、悲しんでいた手作りのあずき最中アイスの屋台が復活しているのを発見!!

肌寒い日だったのですが、待望のあずき最中アイス復活に我慢できず再会!!

最中パリパリのさっぱりあずきアイスは、やっぱりおいしいいい〜〜〜!!!

このまま販売しつづけて貰えます様に!!

終演後にも友人と軽く一杯呑みながら、リラックスしたお喋りの時間をたのしみ、とってもうれしい一夜を過ごしました。

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