「安田靫彦展」

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東京国立近代美術館で開催中の「安田靫彦展」へ行って来ました。

東京国立近代美術館では、安田靫彦生前の1974(昭和51)年の生涯の画業を辿る展覧会から、40年を経ての二度目の回顧展ということで、本制作ばかり108点を紹介する大回顧展。

日本画の展覧会などで見たこともある、美術や歴史の教科書で知られた「黄瀬川陣(きせがわのじん)」「王昭君」「卑弥呼」「飛鳥の春の額田王(ぬかだのおおきみ)」などの歴史画の代表作の他で、今回特に心惹かれたのが、初めて見た「五合庵の春」と「月の兎」。

「五合庵の春」は良寛和尚が国上山の山腹に結んだ八畳一間の庵に、子供らが遊びにきた場面を描いた作品で、「月の兎」も良寛和尚が長歌にうたったものを絵にした作品でした。

安田靫彦の美しい線と簡潔な構図、そして、その画面から醸し出される端正な品格を堪能出来る展覧会で、清々しい気持ちでいっぱいにさせて貰いました。