「あそぶ浮世絵ねこづくし」展

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そごう美術館で開催中の「あそぶ浮世絵ねこづくし」展へ行って来ました。

平木浮世絵財団所蔵の国芳をはじめ、広重、芳年などの猫の登場する浮世絵約140点の展覧会。

私は浮世絵は特に原画に近づいて細部を見たいのですが、近年の浮世絵展、とりわけ国芳の展覧会は人気が高く混雑がはげしいので、なんとか空いている日時にと考え、絶好のお花見日和だった週末の翌日で平日の月曜日、百貨店も空いて来る、夕方6時すぎに行ってみたところ、予想が大的中!!人もまばらな会場で、ゆっくりと鑑賞することが出来ました!!

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猫のいる浮世絵作品の展覧会ということで、国芳や広重、芳年と言った、超有名な浮世絵師の作品の他に、尾形月耕や楊洲周延の「雪月花」をやっぱりいいなと確認したり、一養亭芳滝という浮世絵師の顔が好きだなとはじめて認識出来たのが、うれしかったです。

化け猫騒動のコーナーでは、国芳、国貞などの浮世絵師の筆比べをたのしむことが出来、やはり国芳の擬人化された猫はユーモアたっぷりで国芳らしくていいな!!と思い、国輝は動きがあって、国芳、国貞に負けてないじゃない?!と感心したり、国貞の猫もポーズは面白いけれど、顔が怖いな・・・けど、やっぱり役者の顔は国貞がいちばん!!などと勝手に見比べ感想も出来るたのしい展示でした。

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また、おもちゃ絵と戯画のコーナーの展示。
ちょうど昨年末頃に発売された、長井裕子さんの「ねこのおもちゃ絵ー国芳一門の猫絵図鑑ー」をとてもたのしく興味深く熟読していたので、その原画を間近で見ることが出来て、たのしさ面白さを堪能することが出来ました。

猫が案内してくれる、かわいくて面白い、江戸〜明治の浮世絵世界を満喫した、たのしいひとときでした。

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