アダチ伝統木版デモンストレーション

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東京藝術大学大学美術館で開催されていた「木版ぞめき」展での特別プログラム、伝統木版デモンストレーションへ行って来ました。

浮世絵版画の復刻で知られる、アダチ版画研究所の彫師・新實護允さんと、摺師・仲田昇さんが、展示会場内に再現された職人さんの仕事場で、実際のお仕事を実演してくれ、版元・アダチ二代目の会長・安達以乍牟さんが解説をして下さいます。

アダチさんのショールームで、年に数回、浮世絵版画摺り実演が行われている事は以前から知っていたのですが、拝見してみたいと思いつつ、機会を逃していたので、この機会に、とたのしみに伺いました。

熟練された職人さんの高度な技は、迷いなく大胆に流れる様でいて、もの凄く繊細で、一切無駄のない動きが素晴らしく、粋で美しい動作と仕上がりに感動!!

安達さんの解説も、わかりやすく親切でありながら、江戸の職人さんの粋なお人柄がにじみでた、とても魅力的な解説でした。

特に彫りは、普段のショールームでも実演は行われない、との事で、とても貴重な機会に拝見する事が出来、幸運でした。

許可を頂いて、彫りで出た、山桜の版木の削り屑を頂いて来ました。

職人さんの高度な技の素晴らしさと、粋なかっこよさを間近に感じられた、充実した二時間でした。

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