「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部

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今年の「團菊祭」。
先週の昼の部に続き、夜の部は今年でご一緒連続3年目になり、毎年恒例となりつつある、海老蔵さんご贔屓の友人と3人で。

 

 

 

 

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まずは「勢獅子音羽花籠 いきおいじしおとわのはなかご」
菊之助さんのご長男・和史くんの初お見得のおめでたい舞台です。

舞台の幕が開くと、そこは音羽屋に縁のある神田明神の神田祭。
曽我兄弟の命日に催された「曽我祭」の様子を見せる所作事として作られた舞踏。

鳶頭の松緑さん、海老蔵さん、松也さん、錦之助さん、又五郎さんに左團次さん、梅玉さんと芸者の雀右衛門さん、時蔵さん、魁春さんと、和史くんのお祖父さまの菊五郎さんと吉右衛門さんの鳶頭という豪華な顔ぶれの華やかな舞台。

祭りの賑わいが高まった所へ、お父様の鳶頭・菊之助さんに抱かれて、花道から登場の和史くん。
恥ずかしそうに顔を手で覆ってみたり、舞台中央に座った途端に、着けていた扇子を舞台にポンと投げつけてみたり、子供らしい仕草で観客の心を鷲掴み!!大物の予感がします。
菊五郎さんが最後に手締めにお手を拝借と言うと、俄にやる気を出して手を打ち出す和史くんに、更に盛り上がる観客。
幕引きでは、菊之助さんに抱かれ、観客に向かって手を降り続けてくれるかわいらしさに、思わずこちらも両手で振りかえし!!

これから和史くんご自身もまわりの方も大変なことはたくさんおありになるでしょうが、大きくなって立派な歌舞伎役者になった和史くんの舞台を観られるのをたのしみに、自分も元気でがんばらなきゃ!!
まずはきっとそんなに遠くない初舞台をたのしみに。

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そして、お嬢の菊之助さん、お坊の海老蔵さん、和尚の松緑さんの顔合わせによる「三人吉三」大川端庚申塚の場。
河竹黙阿弥の七五調の名台詞は、やっぱり爽快!!

最後は海老蔵さんと菊之助さんの「男女道成寺」で華やかな舞台と舞踏をたのしみ、歌舞伎の道成寺物はほんとうにたのしくて良く出来た演目だな、と晴れ晴れとした気持ちに。

終演後の友人との一杯とお喋りもすこぶるたのしい、今年の團菊祭も大満足で終わりました。
今年も一緒にたのしい時を過ごしてくれた友人に、大感謝のうれしいうれしい夜でした。