「四月花形歌舞伎」

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明治座で上演中の「四月花形歌舞伎」昼の部へ行って来ました。

一幕目の「葛の葉」の七之助さん。
狐の葛の葉と本物の葛の葉姫の早替りと演じ分けが見事で、子別れには涙が。

続いての二幕目「末広がり」では、勘九郎さんの太郎冠者と、すっかり青年になった国生さんの万商人の、賑やかなやりとりと、軽妙な踊りや技に、笑い、たのしいひとときを。

そして三幕目は、今回お目当ての近松門左衛門の「女殺油地獄」。
菊之助さんが仁左衛門さんに指導を仰ぎ、初役で挑む河内屋与兵衛。
最後の油屋豊島屋の場で、菊之助さん演じる与兵衛が、七之助さんのお吉を暗闇の中、油まみれで惨殺する場面。
狂気に満ちた与兵衛と、殺され行くお吉が、恐ろしくもとても美しく見えた一幕でした。