「三月大歌舞伎」

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近年毎年五月の團菊祭をご一緒して貰っている海老蔵さんご贔屓の友人と、今月は海老蔵さんの助六お目当てで、歌舞伎座へ。

夜の部の一幕目は「引窓」。

幸四郎さんの義兄・与兵衛と、彌十郎さんの義弟・相撲取りの濡髪長五郎に、二人の義理と実子の母であるお幸との世話物の名作。

それぞれの義理と人情が胸を打ちます。

二幕目には「楼門五三桐」の五右衛門を女性の武智光秀の娘に置き換えた真砂路を藤十郎さん、真柴久吉を仁左衛門さんが演じる山門の色鮮やかな様式美が豪華な一幕を堪能。

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幕間のお弁当には、博多川扇さんの鶴亀いなりのお弁当。

次の幕に向けて、揚げのいなりと太巻きで「揚巻」の「助六」寿司といきたいところでしたが、木挽町広場のやぐらでは調達出来ず、せめて揚げのいなりだけでもと、好物の出汁たっぷりの鶴亀いなりの入ったお弁当を。

そしてそしてお目当ての三幕目は「助六縁江戸桜」。
歌舞伎十八番のひとつで粋で華やかな江戸歌舞伎を代表するこの名作。
今回は「河東節開曲三百年」を記念しての上演だそう。

海老蔵さんの助六は、ほんとうに江戸っ子そのもので、粋で凄ーくかっこいいーーー!!!
江戸っ子たちがこぞって助六の真似をしたがった気持ちがよーくわかります。

さすがの菊五郎さんの白酒売新兵衛との対比も面白く、もっと頻繁に観たいなー。
左團次さんの髭の意休と、秀太郎さんの曽我満江もとても良く、大満足な一幕を大満喫。

これぞ江戸歌舞伎!!という舞台にスカッ!!とした爽快な気分にさせて貰いました。

終演後にも、爽快な気分そのままで、おいしいビールと会話をたのしませて貰い、とっておきの一日を共にしてくれた友人に、大大大感謝の特別にうれしくたのしい一日でした。

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