「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部

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今年の團菊祭も昼夜共に友人と。

まずは昨年初めて團菊祭を一緒にたのしんだ友人と、今年はその友人の大学生になったお嬢さんもご一緒に加わって貰い、三人で昼の部へ。

義太夫狂言屈指の名作「寺子屋」は何度も観ていますが、團十郎型での松王丸は6年前の新橋演舞場での花形歌舞伎で海老蔵さんが演じられたのを観て以来。

海老蔵さんが松王丸を演じるのは歌舞伎座では初めてとのことですが、海老蔵さんの目力が映える魅力的な松王丸で、菊之助さんの千代との組み合わせもとても良かったです。

そして、歌舞伎を年に8回以上は観る様になった8年前に、菊五郎さんの魚屋宗五郎と直待、そして、遠山金四郎ですっかり菊五郎さんの虜になり、その翌年に菊五郎さんが演じられた清心を観て、やっぱり私がいちばん好きな歌舞伎役者さんは間違いなく菊五郎さんだ!!と確信した「十六夜清心」。

今回の清心は、初役で演じられる菊之助さん。

先月も明治座で「女殺油地獄」の河内屋与兵衛を初役で演じられ、意欲的に新しい役に挑まれている菊之助さん。

二枚目からガラッと邪悪に変貌する清心をうまく演じられていて、これからが益々たのしみと思わせてもらえる清心でした。

そして、昼の部を締めくくる「楼門五三桐」。

鮮やかで大掛かりな大道具を背景に、菊五郎さんの真柴久吉と吉右衛門さんの石川五右衛門が、一枚の美しい錦絵の様に決まる舞台に、スカッと爽快な気分にさせて貰い、今年も大満足な團菊祭、まずは昼の部を満喫させて貰いました。