「上村松園ー美人画の精華ー」展

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山種美術館で開催中の企画展「上村松園ー美人画の精華ー」へ行って来ました。

二年前の山種美術館での「松園と華麗なる女性画家たち」展以来、約二年ぶりに山種所蔵の松園作品全18点の松園美人揃い踏みに会えるのをたのしみにしていました。

山種の松園の美人画には、会いに行くと言う感覚で、作品の前に立つと、また会えた!!とうれしくなってしまいます。

まずは入ってすぐに、今回の企画展のメインビジュアルになっている「蛍」と再会。

山種の松園作品の中でと言うだけでなく、松園の作品の中でおそらくいちばん好きなのがこの「蛍」。

何度見てもその都度、新しい気付きと教えられることがあって、すうっとずうーっと魅入ってしまいます。

その他の松園美人たちにも、それぞれじっくりご挨拶をして、次の「文学と歴史を彩った女性たち」のコーナーへ。

七夕伝説を題材とした小谷津任牛の「朝・夕のうち 夕」の旗に座り目を閉じる織女や、川崎小虎「伝説中将姫」の画面全体を白を基調とした色使いと、清楚な姫に惹かれました。

最後のコーナーでは、二年前の展示でも惹かれた池田輝方の「夕立」のひとときにも再会出来たのもうれしい。

そして最後にまた、松園の「蛍」にうっとり魅入ってから、また会いに来ますね、としばしのお別れを告げて会場を後に。

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大満足な心持ちのまま美術館併設の「Cafe椿」で、今回は松園の「双鶴」をイメージした特製和菓子を。

折鶴をモチーフにした淡雪羹の食感がなめらかで、爽やかな甘さがおいしい!!

企画展ごとに出されるこのオリジナルの和菓子も、この美術館を訪れるたのしみのひとつ。

名品にじっくり魅入って、心地よく疲れた目と頭に、可愛らしい風情と優しい甘さの和菓子が沁み入ります。

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