竹葉亭のうなぎ〜土用丑の日の鰻のお話し〜

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明日7月29日は今年の夏の土用の丑の日。
という事で、昨夜は、大好きな鰻屋「竹葉亭」に、鰻を食べに出掛けました。

 

 

銀座に本店を構える「竹葉亭」は、江戸末期の嘉永年間(1848~54)浅蜊魚岸に刀預かり所を役目とした留守居茶屋として創業。明治になり、廃刀令が交付された事から、留守居茶屋だった慶応2年(1866)からの屋号「竹葉亭」で、酒と鰻の蒲焼きの店に転身したそうです。

昨日は、自宅から近く百貨店に入っていて気軽に入りやすいのでよく伺う、横浜そごう店へ。鰻は白焼きとうなぎ重を戴きました。

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あっさりとわさび醤油で戴く白焼きは、ふわっと口の中で溶けるのが美味。
白焼きで蒸しあげ、醤油と味醂だけを煮詰めたたれをつけて焼く江戸前の蒲焼のお重も、身はふんわりで外は香ばしく、やっぱりおいしい!!

滋養食の鰻をたっぷり戴いて夏バテ防止出来たかな?

こんな暑い夏の体力を消耗する時に、鰻を食べるのが良いという事は、古く『万葉集』の時代からあった様で、大伴家持の歌に「岩麿呂に われ物申す夏痩せに 良しといふものぞ うなぎ採り召せ」という歌があるほどだそうですが、夏の土用の丑の日に多くの人々が鰻を食べる様になったのは江戸時代後期になってから。
当時の科学者・平賀源内が、知り合いの鰻屋に、夏の暑さで客が来ないと相談され、「本日土用丑の日」と書いた引札がはじまりという説が広く知られていますが、その他にも、江戸の鰻屋が子・丑・寅の各日に蒲焼を入れた瓶を地中に埋め、七日後に取り出すと、丑の日のものだけが、作った時と同じ風味が保たれていた、など諸説があるそうです。