船橋屋のくず餅

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硬くならない様、ほどよく冷やしたくず餅は、舌触り涼しい夏にうれしいおやつ。

葛粉から作られる、関西の葛餅は、更に冷たくつるんと滑るような喉越しが涼しい、まさに夏にぴったりな、大好きな夏のお菓子。

けれど、生まれた時から関東住まいの私の子供時代には、くず餅と言えば、川崎大師の名物として、地元の駅の売店や百貨店で売られていた、小麦粉を発酵させて蒸し上げた、関東のくず餅の方が馴染み深いものでした。

その川崎大師と並んで有名なのが、亀戸天神の船橋屋のくず餅。

なかなか地元の横浜では求められないので、先日訪れた、東京スカイツリーのソラマチで、たのしみなお土産に。

亀戸天神にあるお店なのに、なぜ船橋屋さん?と思っていたのですが、初代の当主さんが、出身地である下総国の船橋の、当時の名産であった小麦を用いて、名物のくず餅を作ったということからだそう。

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黒蜜を入れる容器も船形です。

小麦粉が発酵したほのかな香りと酸味が風味豊かで、とてもおいしいくず餅です。