上生菓子を目の前で

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日本橋のコレド室町3に入っている京菓匠「鶴屋吉信」さんの茶房へ行って来ました。

2年ほど前にコレド室町3が開業した際に、「鶴屋吉信」さんが、和菓子職人さんが季節の生菓子を目の前で作る技を披露し、お抹茶と共に戴ける茶房を開設した、と聞いて以来、ぜひいちどその技を目の前で堪能し味わってみたいと思っていながら、オープン時の混雑時期が過ぎてからと、つい伺いそびれつづけていました。

平日で、お茶どきの2時〜4時を外した時間なら、混雑も少ないとの事だったので、金曜日の夕方に。伺った通りすぐに、職人さんの立つ、まだ新しいお店のカウンター席に案内して貰えました。

4種類の季節の生菓子の中から、選んだ好みのお菓子を目の前で作ってくれます。

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私はこなしのお菓子に目がないので迷わず、こなし製で中が白あんの「梅みやび」を注文。

手際よく、あっと言う間に美しい梅のお菓子が出来上がってしまいます。

しっとりとなめらかな舌触りに、ひかえめな甘さが絶妙で、とってもとっても美味しい!!お抹茶と共に、ぺろりと平らげてしまって、これならいくつでも食べられちゃいそう。

せっかく目の前で作る技が見られるのだから「技を堪能する為」という名目で、もうひとつ戴いてしまうことに。

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名目もあることだし、というだけでなく、こちらも大好きなきんとん製の福寿草を表現した「福の春」を。

2色の餡を藤製で荒めのきんとんぶるいでそぼろ状に漉し出し、先の細ーいきんとん箸で、粒あんの玉に付けて行くのですが、そのそぼろがまるであん玉に吸い付いて行く様にスムーズな手際。

福寿草の花の部分はそぼろより細かい編目の金属製の裏漉しで押し出して植え込みます。
最初に戴いた「梅みやび」の黄色い花心は、さらに目の細かい馬毛製の裏漉しを使用し、その他竹製など用途に応じて使い分けるそうです。

こちらも流れる様に無駄のない動きで、あっと言う間に出来上がり。

このきんとんが、おどろくほどみずみずしくてびっくり!!でほんとうにほんとうに美味しい!!このみずみずしさは、やはり出来立てだからこそとのこと。

どちらの生菓子も原材料は似通っているはずなのに、見た目だけでなく、舌触りや甘みや風味が違って、全くちがう美味しさを味わえました。
月の前半と後半で2回、新しい季節の生菓子が戴けるとのことで、通いたくなってしまいます。

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お菓子と共に出されるお抹茶も美味しく、その抹茶茶碗がまたかわいらしい!!

まだお抹茶が入っている時に見た時は、変わったデザインのお茶碗だなあ、と思って戴いてみると、なんとお抹茶の下からお福さんのお顔が。

 

 

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思いがけないかわいらしい福顔に福々しくうれしい気持ちに。

 

 

 

 

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併設された売店で、白あん外郎製の「幸の梅」とこしあん上用製の「一輪」を持ち帰り、翌日自己流でお抹茶を点てて戴きました。

おいしい和菓子ってほんとにいいな。

口福たっぷり戴きました。